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靑春断章

剰な負荷がか

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剰な負荷がか


昨年は錦織選手の快進撃に刺激され、春から秋にかけて週4日もテニスクラブに通い詰めた。腕の方も少しずつ向上し、目一杯テニスライフを楽しむことができた。しかし、好事魔多しというべきか、秋口になると右肘が痛くなり、11月頃からテニスを休まざるを得なくなった。64歳になって体が経年劣化しているところに過剰な負荷がかかったのが原因だろう。整形外科に通い、ひたすらに肘を休ませることに専念した靜脈曲張

テニスエルボーになって間もない時期に治療を始めたことも奏功して、4か月ほど経ち、桜便りがきかれる頃コートにカムバックすることができた。2度とテニスエルボーにはなりたくないので、クラブに行くのは週2日、1日2セットに制限することに決めた。プレー前は入念にストレッチを行い、プレーの後もクールダウンのストレッチを欠かさない。長いこと我慢してきただけに、テニスを再開してみると以前にも増して楽しい。肘の負担を軽くすべく、ボールをしばくように打とうとせず、柔らかい球を打とうと心掛けている。ボールをよく見て丁寧にラケットを振っていると、スイートスポットに当たる確率があがり、ボールのコースコントロールもよくなっている。昨年よりソフトでおとなしいプレーをしているのに、試合の勝率はよくなっている。2セットしかやらないので、朝9時に始めると11時頃には上りとなる。それでも昨年と同じような満足感がある。テニス肘が治って本当によかった。簡単にエルボーの経過と現況を書き添えて、整形外科の斎藤先生に礼状を送った歐亞美創醫學集團

いつも試合の相手をしてもらっているメンバーの中に酒牧さんという上級プレーヤーがいる。大手航空会社で長年機長を務められ昨年定年退職された。週6日コートに立つという猛者である。レシーブしていると、ベースライン一杯に深い球を打ってきて、必死の思いで返球していると、ネット際にボトリとドロップショットを打たれてポイントを取られる。ネットに詰めると、絶妙のロブを上げられ、ボールは私の頭を超えて背後に落ちるatom
(飛行機を操縦されてきたので、飛んでいるものの処理は得意なんだな)
舞いあがったボールを様々なテクニックで捌く姿を見て、いつも感嘆させられる。この数年間、毎回毎回いいようにやり込められている。私の腕が多少上がったとはいえ、酒牧さんにはまったく歯が立たない。アマチュアテニスの世界も厳しいものだ。

先日、パソコンで自動録画しているテレビ番組にテニスの松岡修造が出ていた。BS朝日の「ザ・インタビュー」という対談ものである。松岡さんの話は活き活きしていて実に面白い。人気があるらしく最近ではいろいろなCMに出ている。

翌日テニスをしていて、ふと十年ほど前にテレビで見た松岡さんの言葉が浮かんだ。
「ボールは前で捌け。なんでボールを待っているんだ!前!!!」
ボールが飛んできた。こころもち前で打ってみた。スィートスポットにポーンと当たったボールはネットの上10センチ辺りを真っ直ぐ通過していく。ベースラインに立っている相手の足下で着地した。いつもより1メートル深い。返球しにくいボールで、相手はボールに押されてやっとの思いで打ち返し、山なりのショットが返ってきた。
(そうか。ボールは待っていてふところの内側で捉えるのではなく、少し前で捌くのか)
それ以来、ボール1個分前で捉えることを心掛けるようになった。

ボールを前で捉えようとすると、わずかだが、ボールにスピードと勢いがあり、結構難しい。うまくいったり、打ち損じたりを繰り返した。しかし、うまくいったときは、深く威力のあるボールが飛んでいき、明らかに試合展開が有利になる。その内、
(ボールがネットを越し、体の近くにきてからタイミングを合わせるとミスが多い。相手がボールを打つ辺りから呼吸を合わせてみよう。サーブの場合はトスの時から)
と考えるようになった。
酒牧さんとは相変わらず毎回試合をしている。先月初め辺りから徐々にスコアが改善されてきた。それまでベースラインに留まって返球していてポイントを取られていたので、ボールを前で捌いてできるだけ深く返し、その直後にサービスラインまで前に出るように戦術を変えてみた。すると鋭いショットが胸元に返ってくる。落ち着いてボレーで打ち返す。ネットの近くからのショットは威力があり、結構ポイントが取れるではないか。5年かかったが、酒牧さんに少し近づけたようで、3試合に1つは勝てるようになった。これまで分からなかったテニスの醍醐味を味わっている。

松岡さんは20年ほど前、3、4年の間私たちのクラブのアドヴァイザリースタッフをしていた。ロッカールームの1番は彼のロッカーだった。といっても有名選手なのでクラブに来たのは1度だけで、テニスの基本を示したポスターが数枚壁に貼られているだけだった。さほどの報酬を払っていなかったのだろう。

テレビ番組を見たのをきっかけに、思いもかけず松岡さんの熱血レッスンを受けたように思う。体をいたわり、日ごろのストレッチ、筋力トレーニングを心掛けながら、シニアのテニスをエンジョイしていこう。
修造さん、ありがとう!
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